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03/10/10

今の暮らしってそんなに悪くないなあ。儚いものだとは知ってるつもりだけど。だから一瞬一瞬を大事に大切にしないと、と思いながら、暇だな。と思ったり、単発仕事明けのだらだらな一日がとても楽しかったり、何もしない事を後悔したり。いやそういうことを書きたいんじゃなかった。

働き方というものについて、働くとは何かについて、とか、そんなこと考えた事無かったな、会社員時代には。絵の仕事につけた事が嬉しくて、あとは飼われていることに安住していた。同僚は男女格差とか社風について飲み会でいつも愚痴っていたけど、私はそこからは眼を背けていた。異論があっても、何をどこにどう表せばいいか皆目見当もつかなかったからだ。カネの話は汚い事だとも思っていた。面倒すべてから逃れられている社畜は楽だった。辞めるまでは。

帰国してワーキングプアとかニートとか一時傾倒した。人間の就業形態に対して「傾倒」と充てるのは日本語としておかしいが、私の態度はまさにそうだった。関連書籍を読みあさり、イベント・フォーラムに出席し、意見を述べ、リサーチに協力してみた。ひとをモノとして研究する。傲岸不遜である。自分は関係ないと思って高見の見物なのだ、と思われても仕方ない。

非難を逃れる為すべて「アート」を介した形にしていた。それが私の逃げ道だった。香山リカは何を逃げ道にして弱者の立場に立っているのだろう。とふと思った。弱者の代表ではない、弱者の擁護をビジネスにして成功している。クイモノにしてると思われても。と、非難される事を逃げ道にしているのかな。

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